2008.11.15 | ||||||||||||
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先日、仕事先で「次のCRTのテーマは何ですか?」と訊かれた。 「次は《第一回・CRT国際映画祭》です」 「は?」 「えーと、テラさんが12月公開の映画『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』の見どころを紹介したりする《ストンズ秘宝館mini》みたいな。あ、あと、大人気の《テラさんの梅が枝餅実演販売コーナー》とかもありまーす(注・たぶん)」 「?」 「でも、もちろん《映画祭》っつーくらいですからストンズ秘宝館はオマケなんでーす」 「???」 「ストンズ映画のほかにも、スコセッシ監督には『ラスト・ワルツ』や『ノー・ディレクション・ホーム』などがあるし。ジャームッシュ監督の『イヤー・オブ・ザ・ホース』や『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』、ジョナサン・デミ監督の『ハート・オブ・ゴールド〜孤独の旅路』や、古くは『ストップ・メイキング・センス』……などなど、映画監督による名作ロック映画の数々。それから、最近のレナード・コーエンやレス・ポールのドキュメンタリーなんかも含めて、《映画》としてのロック作品を特集しようかと」 「あ、もしかして今号の『Cut』の特集みたいな? 映画監督の映画を特集した…」 「そうそうそうそうそう! カットみたいなヤツ! そう! あーゆーオシャレでインテリでクールなイベントです! だって、CRTとCutって名前も似てんじゃーん」 と、ちょっとだけ自分をおおきく見せる小さなウソをついてしまいました。うふ。 その後、家路を急ぎながら、わたくしは「ああ、なんてカッコいい」とひとりニンマリとしたのでありました。そういえば、ミュージック・マガジン社のレギュラー執筆者には今野雄二さんがおられるわけだし、音楽誌における映画批評というスタンスについてはパイオニア的な存在なのだった。ああ、うっとり。自分の中でのCRTはもはや「次の丼メニュー、名前は何にしますか?」とか「メグ、テラさんが餅を焼いている写真をご実家に送って、息子さんは歌舞伎町で元気に働いていますと伝えてくれ」とか、あまりに文化の匂いのしないイメージになってしまっていたが。実はカットと特集がカブるよーなインテリなイベントではないか! と、自分のついた小さなウソによって、わたしはすっかり文化人気取りで「アイム・ホーム!」と帰宅した。すると、夫は「今、次のCRTの準備をしていたんだ」と言う。 「ああ、スコセッシとかデミとかジャームッシュとかの件ね」 「いや、そうじゃなくて。《本人以外が演じている伝記映画》特集をやろうかと思って」 わたしは、夫が見ていたテレビ画面に目を向けた。 画面の中では『リトル・リチャード物語』の、リトル姐さんよりもボビー・ブラウン似の姐さん役の人が、バンド仲間のケツをむんずと掴んでいた。 「しかし、まさか、オレのコレクションが遂に役立つ時が来るとは。うれしい」 と、涙にむせぶ(←笑いすぎて)夫。 なんでも、この人は《本人以外が演じている伝記映画》をひそかにコツコツとコレクションしていたらしい。知らなかったorz。 エルヴィス、ビーチボーイズからフランキー・ライモン、ジミヘン……とほほほ、かぐわしすぎます。 そして今、「いちお『セリーヌ・ディオン物語』も買っておかなければいけないかどうか悩みちゅう」だそうである。 買っておかなければいけなくありません! 「ま、まさか、《本人以外が演じている伝記映画まつり》のつもりだったのでは?」 と、念のために訊いたら「ミニ・コーナーでいいです」と。 まぁ、そんなわけでストンズ映画コーナーあり、映画監督によるロック映画コーナーあり、最近の秀逸ドキュメンタリー・コーナーあり、約一名の強い希望による《本人以外が演じている伝記映画》コーナーもあり。ロック映画の魅力をサカナに飲む!という楽しい集い(というか、飲み会)になりそうです。 いや、しかしマジメな話、けっこう面白い映画をいろいろご紹介できるかと思います。レナード・コーエンのドキュメンタリーとか、意外に日本で未公開&DVD未発売の作品って結構あるんだなぁーとリストアップしながら思いました。もったいねぇ! そういえば、ビヨンセちゃんがエッタ・ジェームスを演じる“チェス・レコード物語”も日本公開されるのか。あと、忘れてたけどマーク・アンソニー夫妻の“エクトル・ラボー物語”とかもあったなぁ、全然話題にならないけど。 18日(火)18時半会場/19時半開演 @新宿ネイキッド・ロフト。 ご興味とおヒマがありましたらば、ぜひ遊びに来てください!
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